謎の古代巨大建造物の石の彫刻は世界最古の「設計図」の可能性

砂漠の凧と呼ばれる古代の巨大建造物の石の彫刻は、これまでに発見された最古の「設計図」である可能性があります

考古学者らはヨルダンとサウジアラビアで、おそらくこれまでに発見された最古の「設計図」となる、広大な動物捕獲器の古代の石彫刻を発掘した。

約7,000年から8,000年前のものと推定されるこの彫刻は、考古学者が「砂漠の凧」と呼ぶ近くの構造物の正確な計画図であり、おそらく野生のガゼルやアンテロープの群れを角の穴に追い込むために使用された、積み上げられた石の収束列である。

フランス国立科学研究センターの考古学者、レミー・クラサール氏は、建造物の目的に関係なく、新しく発見された設計図は、何千年もの間匹敵することのなかった巨大な凧（多くの場合、サッカー場2個分よりも大きい）についての理解を示していると述べている（ CNRS) であり、5 月 17 日に PLOS ONE に掲載された研究の共同主著者です。 現在でも凧は空から眺めるだけで十分に鑑賞することができます。

「驚くべき発見は、計画が拡大するということです」とクラサード氏は言う。 これらは、「形状、対称性、寸法によって制約された」凧に対する洗練されたアプローチを示している、と彼は付け加えた。 「当時の人々がこれほど正確にそれを行うことができるとは知りませんでした。」

建物やボートの建築計画がいくつか知られていました。 ほとんどは古代エジプトとメソポタミアのもので、最大で 7,000 年前のものである可能性があります。 石器時代に遡る大まかな概略図と思われるものもいくつかあります。 しかし、これほど古くて精密なものはこれまでに見たことがないと研究者らは言う。

凧を描いた彫刻が 1 つ、長さ約 80 センチ、幅約 32 センチの岩に刻まれています。 考古学者らは2015年、ヨルダン砂漠のジバル・アル・ハシャビエ地域にある凧の横にある古代のキャンプ場でそれを発見した。

南に20キロメートル以上伸びる高原の端にある、近くにある他の7つの凧も同じパターンで建てられている。星型の囲いの角には穴があり、狩猟者がパニックに陥った群れを誘導できるように湾曲した「走行ライン」が設けられている。研究者たちは研究の中で、その中に書き込む。

積み上げられた石は砂漠の床に線に過ぎないことが多く、ガゼルやアンテロープなら簡単に石を飛び越えることができただろう、とクラサード氏は指摘する。 しかし、それらは十分に見えていたので、動物たちはそれらを避けて穴に逃げ込んだだろう、と彼は言う。 そして、各動物は1人に数週間分の肉を提供しただろうと研究者らは推定している。

周囲の風景は現在は石だらけの砂漠だが、凧が作られた当時はもっと緑が多く、今でも崇高な美しさを保っていると、この研究の筆頭著者の一人であるヨルダン南東バディア考古学プロジェクトの考古学者ワエル・アブ・アジゼ氏は語る。

「この高原は、遠い昔に水を集めた自然の窪地である古湖に隣接しており、地平線に向かってこの湖を見下ろしています」と彼は言います。

2番目の彫刻は、2015年にサウジアラビアのジェベル・アズ・ジリヤット断崖の調査中に発見され、幅3メートル、高さ2メートルを超える砂岩の岩に刻まれている。 この岩は、彫刻に対応する 2 対の星形の砂漠の凧の間に位置しています。 各ペアの凧の入り口は互いに近くにあり、動物がどちらの方向に逃げたかに関係なく、狩猟者が群れを罠にかけようとした可能性があることを示唆しています。

研究者らはヨルダンの遺跡から採取したサンプルに対して放射性炭素検査を行ったところ、彫刻と凧がおよそ8,000年前、ほぼ同時期に作られたことが判明した。 彼らは、サウジアラビアにある彫刻と凧はどちらもおよそ7,000年前のものではないかと考えている。

明白な解釈は、彫刻は凧を構築するための計画であり、これまでに発見されたものの中で最も初期の「青写真」になるということです。

しかし、それらはまた、狩猟を計画するためにすでに構築された凧の地図、または儀式で使用できる凧の象徴的な表現である可能性もある、とアブアジゼ氏は言う。 「彼らは生きている凧、食べている凧、眠っている凧でした…。 おそらく彼らはこれを構造図に変換する必要があったのでしょう。」